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上田市周辺への旅 3 ~小山憲市さん・上田紬の工房にて~


(2017.1.18撮影)

別所温泉から少し時間を戻します。

ここは、上田市内にある「小山憲市さん」の工房です。
小山憲市さんは「上田紬」の作家です。

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この方の作品は、1年ほど前に当ブログでもご紹介しました。

 第15回小山憲市紬織展にて
 


上田紬は、経糸(たていと)を生糸で、
緯糸(よこいと)を真綿から紡いだ紬糸で織られています。

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生地の柄などは、事前に綿密な設計をしたうえで、それに基づき慎重に織られていきます。

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この一角には、生糸や染の原料などがストックされています。
小山さんが各地から(日本中、世界も?) 探してきたもの。
「宝箱みたいなもの」と仰る小山さん。

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梅の枝やクルミの皮など、自然な風合いを出すための素材が揃っています。

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見た目も手触りも、しっとり滑らかな光沢の生糸。
それもそのはず、生きた繭からとった糸でした。

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保存された状態の繭(死んだ繭)からとった糸の色や手触りとは全く違いました。
小山さん曰く、
「それを製品化した時、その違いをうまく出せるかが難しい。作家の腕次第です」


糸巻き用機械 ? 

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機械としての造形美を感じました。

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染められた糸を"糸巻き"に巻いていく作業。
絡まないようにするのは大変そう。

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様々な素材と加工、手間を経て、軽くさらりとした感触、丈夫さ、
吸放湿性の高さ、落ち着きある光沢などが醸し出されていきます。

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生糸、真綿、染料など良質な素材の入手、技術を持った"人"の確保など、
上田紬の将来を取り巻く環境は難しいものがあるようです。

それでも、糸の染色から生地のデザイン、織りまで、分業をせずに
工房の職人が手がけるからこそ、作家の個性が反映され、
強くてしなやかで美しい上田紬に結実していくのでしょう。

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※ 固有名詞などに記憶違いによる錯誤があるかもしれません。
  ご容赦くださいませ。

[ 2017/02/04 22:27 ] 旅行 | TB(-) | CM(-)