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病を味わう (松下幸之助「道をひらく」より)


PHP研究所発行 松下幸之助著「道をひらく」
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久しぶりに「道をひらく」を読んでいて、心に響いた。
まったくその通りだと思う。
でも、なかなかそこまで達観できるものではないなあ。(。-_-。)
 

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【病を味わう】 文: 松下幸之助  (「道をひらく」より抜粋)

 病気になって それがなおって、
 なおって息災を喜ぶうちに また病気になって、
 ともかくも 一切病気なしの人生というものは、
 なかなか望みえない。
 軽重のちがいはあれ、人はその一生に何回か
 病の床に臥すのである。

 五回の人もあろう。十回の人もあろう。
 あるいは二十回、三十回の人もあるかもしれない。
 親の心配に包まれた幼い時の病から、
 不安と焦燥に悶々とする明け暮れに至るまで、
 人はいくたびか 病の峠を越えてゆく。

 だがしかし、
 人間にとって所詮死は一回。
 あとにも先にも一回きり。
 とすれば、何回病気をしようとも、
 死につながる病というのも一回きり。
 あとの何回かは、これもまた人生の一つの
   試練と観じられようか。

 いつの時の病が死につながるのか、
 それは寿命にまかすとして、
 こんどの病もまた人生の
 一つの試練なりと観ずれば、
 そこにまたおのずから心もひらけ、
 医薬の効果も、さらにこれが生かされて、
 回復への道も早まるだろう。

 病を味わう心を養いたいものである。
 そして病を大事に大切に養いたいのである。


[ 松下 幸之助 ]
1894年〈明治27年〉11月27日 - 1989年〈平成元年〉4月27日)
和歌山市に生まれ、丁稚から身を起こした日本の実業家、発明家、著述家。
パナソニック(旧松下電気器具製作所、松下電器製作所、松下電器産業)を
一代で築き上げた経営者。異名は経営の神様。


[ 2018/05/09 09:48 ] 小説散歩 | TB(-) | CM(6)

ありがとうございます、素晴らしい一文でした。自分も少しでもそんな心境に近づけたらと、日々思っています。
[ 2018/05/09 20:15 ] [ 編集 ]

Mくんへ

敢えてFBの方には載せなかったのですが、ご覧いただいたのですね。
現実にはなかなか辛いものもあるのですが、
心の片隅にこうした気持ちをしっかり置いておくのが
大事だなと思っています。
[ 2018/05/09 21:14 ] [ 編集 ]

松下幸之助、中村天風、ドラッカーは、仕事をしていた時代に折に触れては
繰り返し読んできた3人です。自分の仕事を中心に世界が回っているような
気がしていた頃です。 でも今ではすっかり忘れてしまいました。(笑)
のんびりと幸せに暮らせているということなんでしょうねー。
[ 2018/05/09 22:27 ] [ 編集 ]

Oyranさんへ

仕事絡みの本は全く読まなくなりました。
今回病を得て、ふと松下翁の本を手に取りました。
内容が古く仕事関係は参考にならないだろうと思ったのですが、
ものの考え方として、この歳でも参考になりました。
ただ、頑張れ、という部分は実践しません(笑) 頑張らないことにしているので。
気持ちの持ち方、切り替え方を参考にします。
[ 2018/05/10 06:51 ] [ 編集 ]

大切なのはどれだけ長く生きたのではなく、どれだけ充実した人生を送れたかですかね⁉
幕末に偉人たちのように、太く短く生きて、歴史に名を残す!

いやいや、昭和生まれの凡人には中々難しい!一日一日を大切に充実感を感じながら生きています!
確かに、死ぬのは一度きり、恐れることは有りません!ただ、人はひとりで生きているのでは有りませんから、精神的にも肉体的にも他人を傷つけないように、注意を払って生きています!
[ 2018/05/10 16:42 ] [ 編集 ]

強運おやじさんへ

おっしゃるとおりです!!
僕もそうありたいです。
でも、痛いのだけは嫌だな〜(笑)
[ 2018/05/10 18:56 ] [ 編集 ]

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