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赤猫異聞 (浅田次郎著)


いま、浅田次郎の「赤猫異聞」を読んでいる。

直木賞作家の氏の小説は「鉄道員(ぽっぽや)」「壬生義士伝」「憑神」
「ハッピー・リタイアメント」などを読んだことがある。
幅の広いジャンルを書いているイメージだ。

氏の作品は "ハズレがない" と思うのだが、この「赤猫異聞」も面白い。

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  明治元年暮。大火事が迫る伝馬町牢屋敷では、慣例により罪人たちを解き放った。
  罪人たちは鎮火した日の暮れ六つまでに戻らないといけない。
  その中で、博奕打ちの繁松、官軍を辻斬りした旗本の岩瀬、夜鷹の元締め白魚のお仙。
  曰くつきの3人のうち1人でも戻らなければ、戻った者も死罪、3人とも戻れば全員が無罪。
  かりそめの自由の身となった3人の向う先は…。

ちなみに「赤猫」とは、江戸時代の放火犯の俗称、火の手が迫った際の「解き放ち」のこともさす。
チロチロ燃え移る炎が赤い猫のようだとする説もある。

個人的には、夜鷹の元締めである"白魚のお仙"の啖呵に胸がすく。
ラストの意外性もいい。 お勧めの一冊である。
[ 2015/11/10 17:17 ] 小説散歩 | TB(-) | CM(-)